太陽を求めて冬のイタリア・チンクエテッレへ ~ ②2日目
チンクエテッレ2日目です。というか、今回は土日だけで来ていますので、もう帰る日です。帰りがてら、他の村を観光して行こうと思います。1日目は、他の村は一切見ずに、宿泊するマナローラだけを目指してやってきました。この後、どのように回って行こうか、まずは検討を行います。
今いるマナローラは、下地図によると、下から2つ目なので、徐々に上に上がっていくのが、都合が良さそうです。とはいえ、リオマッジョーレも気になることから、朝まずは、リオマッジョーレに1つだけ戻って写真撮影し、その後、ヴェルナッツァへ向かうことにしました。私は、別に全ての村を制覇することにはこだわっていなかったので、コルニリアは今回はパスです。ちょっと調べてみたところ、コルニリアは、駅からバスに乗るようなので、時間的に厳しいと考えたからです。

このチンクエテッレを走っている普通列車は、(時間帯にもよるのかもしれませんが)基本的には、この時期は、1時間に1本ペースです。ということは、だいたいのイメージとしては、一つの村で降りて、1時間散策、そして、次の駅へ向かう、というのが基本パターンとなると思います。そう考えると、コルニリアまで寄ってくるのは、ちょっと厳しそうだったので、止めました。
それから、これら村間の間を行き来する方法としては、(ハイシーズン、オフシーズン関係なしの話から、まずはいたしますと)鉄道、船、トレッキングの3つが手段となります。このうち、船については、今のオフシーズン時期は運行されておりませんので、今回は対象外。後は、トレッキングをどう考えるか、がポイントになってきます。
私の場合、これらの情報は、下記サイト(公式なのかよくわかりませんが)からだいたい収集しました。
https://www.cinqueterre.eu.com/en/
例えば、トレッキングコースについても、「Trails」に入っていくと、どこからどこまでトレッキングコースが設定されているか、距離や所要時間はどれくらいか、いくらかかるのか、が詳細に書かれています。ん?いくらかかるか?・・って、どうやらトレッキングコースによっては有料のようです。しかも7.5ユーロ/dayだったり、とまあまあ高額です。
まず、基本的には、これらのトレッキングを組み合わせる場合は、Cinque Terre Card(チンクエテッレカード)を買ったほうが良いと考えることもできそうです。先ほどのサイトにも、チンクエテッレカードの情報は載っています。このカードは、Hikeだけのもの(Cinque Terre Trekking Card)と、Hike+Trainの(Cinque Terre Train Card)があり、それぞれ、1日券、2日券といった形になっているようです。Trainをつけた場合は、La Spezia(ラ・スペツィア)から、なぜかLevanto(レバント。なぜかモンテロッソではないという。)までの区間が乗り放題になります。
アベレージの観点からすると、検討対象となるのは、Cinque Terre Train Cardの1日券なんだと思いますが、こちらは、18.20ユーロとなっています。
このチンクエテッレカードの仕組み、先ほど、Hikeのみか、Hike+Trainと言いました。つまり、Trainだけにはできないんですよね。確かにHikeは、1回トレッキングコースに入ると7.5ユーロかかりますし、Hikeする人は必携だと思います。が、鉄道だけの移動を考えていらっしゃる方は、ちょっと微妙かもしれません。チンクエテッレの駅間を移動する場合は、駅間にもよりますが、だいたい2~3ユーロです。今回の私の行程で考えると、マナローラからリオマッジョーレに戻り(1回目)、次にリオマッジョーレからヴェルナッツァ(2回目)、最後にヴェルナッツァからモンテロッソに寄ったとしても3回です。モンテロッソに寄らずに、もうヴェルナッツァから、チンクエテッレを後にした場合は、2回で終わりです。6ユーロくらいで済むものを、何も18ユーロも出すこともないことから、今回は、チンクエテッレカードの利用無し、つまり1回ずつ、切符を買うことにしました。確かにこれは手間ですが・・。金額的にもう少し微妙な争いになれば、この手間を省くために買ってもいいのかもしれないですね。
と、私の場合は、Hikeをするつもりがなかったので、買わないということを即決でしたが、ではトレッキングコースに行きたい方はどうでしょう。先ほどのサイトで「Trails」をよく見ていくと、このように書いてありました。
In off-season, from November 6 until March 17, all the hiking trails are free of charge and you do not have to purchase the Cinque Terre Card. All hikes can be done in either direction.
つまり、オフシーズンはトレッキングコースは無料になるそうです。ということで、オフシーズンにチンクエテッレを訪れる予定の方は、チンクエテッレカードを買う必要はないと思います。この公式っぽいサイトでも、チンクエテッレカードのところに、ご丁寧にこのように書かれていました。
If you visit Cinque Terre during off-season, from November 6 until March 17, you do not need to purchase the Cinque Terre Card as all trails are free.
ということで、2日目の方針として、チンクエテッレカードは無しで、リオマッジョーレ、(コルニリア飛ばして)ヴェルナッツァ、そして、一応最後にモンテロッソにも寄ってみる、というような流れと決め、早速、活動開始です。
今回止まったアパートメントタイプのホテルでは、朝食を持ってきてくれるので、その際に、チェックアウト方法を確認し(実際のところ、チェックアウト時は鍵を部屋に置いて出て行っていい?と確認したかっただけなのですが、実は、この点、結構苦労しました。イタリアのこのような田舎のほうだと、英語がわからない人が結構います。)、ホテルを後にします。
まずはマナローラ駅に向かう、といこうと思ったのですが、ここで、気になっていたことを調査しなくては、という気持ちが芽生えてきます。そう、今回私は列車でここにやってきたわけですが、もし皆様が車でここマナローラを訪れたいと思った場合はどうすればいいか。この街ではほぼ走っている一般車両を見ていません。そもそも車が易々と入ってこれるような広い道でもありません。けど、皆様方のなかには、車でご旅行され、このマナローラに宿泊される方もいらっしゃるかもしれません。そういった方にとっては、駐車場はどうすればいいのか、をまずは確認してくることにしました。
Google mapで調べてみると、海とは反対方面の山のほうに行けば、公共駐車場はありそうです。一旦マナローラ駅に向かったものの、そこから、山のほうへ歩いていき、この駐車場を目指すことにしました。

中心地のほうから上がっていくと、まずは「関係者専用」の駐車場が最初に現れます。どうやら、マナローラ界隈のアパートメントホテルやらレストランやらの関係者がここに車を停めて、配送したりしているところのようです。このエリアには、一般車は入って来れません。ですので、目的地はここではないようです。更に登っていきます。車は、山のほうからアプローチしてくる形になりますので、車が入ってくるのとは、逆方面に進んでいっているということです。すると、一般車用の駐車場を発見しました。つまり、一般の方々は、この駐車場に停めなくてはならず、(山方面から来た車は、)この先に進むと、一般車両進入禁止になりますので、下写真の駐車場に停めてください、ということのようです。発券機で駐車券をとって、バーがあがる仕組みでした。

これが、駐車場の様子です。この日は日曜の朝ですので、土曜夜の宿泊者が停めているんだと思います。オフシーズンなので、ガラガラです。が、広さはそんなに広くありません。おそらくは50台停められないくらいだと思います(すいません、時間もそんなになかったので、正確には数えていません)。下写真で見える範囲が、駐車場です。この先に、更に隠れて駐車場が広がっているということはありません。ハイシーズンは、早く入らないと、満車の恐れありだと思います。

精算機および金額表の写真を撮ってきました。1日で20ユーロのようです(2023年2月時点)ちゃんとカードも使えそうです。

と、駐車場調査はここまで。列車の時刻がありますので、急いでマナローラ駅に向かいます。私の場合は、切符も買わないといけませんので、早目に駅に着かなくてはいけません。これが、チンクエテッレカード無しの、最大のデメリットだと思います。
ちなみに、本日の最初の目的地(この駐車場を除く)であるリオマッジョーレは、マナローラ駅にからは超近いです。これは昨日確認済みです。昨日、あっという間に着きました。当然、歩けるんじゃないの?という疑問を持たれると思います。はい、私もそう思いました。が、先ほどのサイトの「Trails」によると、確かに、Hiking trail Manarola - Riomaggiore (Via dell' Amore)というルートはあるようです。このdell' Amoreが、いわゆる「愛の小道」とかいう、一人で歩くには、若干こっ恥ずかしい名前がついているルートです。1.5km、約30分の道のりのようです。が、今回、このルートを選択しませんでした。別に、一人で恥ずかしいから、ではないですよ。どうやら、このルート、2023年2月時点で、Closedとなっているようです。正確には、マナローラ駅の横から、途中までは行けそうですが、その途中で行き止まりになるようです。ですので、今は、通り抜けるための道ではなく、海沿いの景色を見ながら散歩して帰って来る道という位置づけのようです。ですので、私は、超近くても、1時間に1本の列車で、リオマッジョーレに向かいます。
マナローラ駅には、チケットの自動券売機が数台置いてあります。下写真がその画面です。一番下に、イギリス国旗がありますので、ここで、英語に切り替えて使用することができます。左上のボタン(確か英語にすると、Buy your ticketだったはず)から、行先を入力して購入します。ですので、私のように、チンクエテッレカード無しで、切符購入で対応する方は、行く先々の地名のスペルは覚えて行ってほうがいいです。今回の例でいうと、Riomaggioreです。と言っても、最初の数文字打ち込むと、候補がでてきますので、Riomaくらい知っておけばいいと思います。なお、クレジットカードは使えます。

チケットを購入する(確か2.3ユーロくらいだったかと思います)と、下のほうからチケットが出てきますので、それを持って、ホームに向かいます。その途中で、何回か下写真のような機械を目にすることになるはずです。これは打刻機です。どこかの街では、打刻機を探すのに苦労したこともありますが、ここチンクエテッレでは、そこかしこに打刻機があります。で、乗車する前に、この打刻機にチケットを挿入して、打刻してください。よく見ると書いてあるのですが、挿入時は、チケットを左に寄せる格好で、打刻してください。

すると、こんなふうに、チケットの上のように、時間が刻まれます。これがないと、検札が来た時に、違反となってしまいますので、ご注意ください。

そうは言っても、こんなマナローラ・リオマッジョーレ間の1分くらいの間には、当然検札も来ないうちに、到着してしまいます。それでも、我々日本人は、こういうところはちゃんとするようにしましょう。はい、下写真のような半分トンネル駅であるリオマッジョーレ駅に到着です。

マナローラから来ると進行方向。ラ・スペツィア方面に向かっていきます。線路の左サイドに、下写真のような歩行者専用トンネルの入り口があります。ここを進んでいきます。

そのトンネルを抜けると、次は、下に降りる階段があります(下写真)。ここを下っていきます。目印は「Marina」と書いてありました。つまり、Marinaを目指します。

下写真は、この地下道を出たところです。目の前のほうには海が広がります。おそらくはハイシーズンは、他の人についていけばいいのでしょうが、いかんせん、この時期は観光客もまばらです。落ち着いて見学できるので、いいと言えばいいのですが、そのかわり、人についていくということができません。自力で目的地を目指さなくてはなりません。

上写真の階段をおりていくと、下写真のような二またのところに出ます。ここは左が正解です。正確にいうと、右からでも行けますが、その場合は、途中から岩場を進んでいくことになります。そんな装備では来ていませんので、普通の観光客として、左へ進みます。

しばらく進んで、後ろを振り返ると、リオマッジョーレの村の家々がきれいに見えてきます。ここら辺でも、いい写真は撮れるのですが、ベスポジを目指すためには、海のすぐ近くの岩場まで下りてみたほうがいいと思います。このように、下りられるところがあります。

この下りた先が、その撮影ポイントです。ちょうど、他の外人さんたちが写真を撮影していました。

ここから撮れる写真は、このようなアングルになります。これが、よくパンフレットとかで使われる構図ですね。おそらくリオマッジョーレの写真は、ここから撮ればいいんだと思います。これで、リオマッジョーレのミッション完了です。

続いて、急いでリオマッジョーレ駅に戻り、例によって早目について、チケットを買います。ここまで、1時間の間にこなさなくてはなりません。次の列車がちょうど1時間後ですので。次の目的地は、ヴェルナッツァです。スぺルは、Vernazzaです。先ほども申し上げた通り、スペルを頭に入れてから、チケット販売機を操作します。リオマッジョーレからヴェルナツァは、その間にマナローラ、コルニリアと駅がありますので、少し高くて、2.6ユーロくらいだったと思います。と言っても、3ユーロもしませんでした
ヴェルナッツァ駅に到着しました。この駅も半分以上はトンネルの駅です。このあたりは、海沿いですが、山も迫っています。伊豆みたいな感じですかね。

駅の出口も一つしかないので、迷うことはないとは思うのですが、一応写真撮りました。このようなところを下りて、街(村?)に出ます。下りたところを道なりにそのまま真っすぐ歩いていくと、海方面に行きます。ちょうどこの写真の前方に向かっていくということです。

これがその途中のメインストリートです。可愛らしい建物も並んでいますし、今までになく、ちゃんとしたストリートです(あくまでチンクエテッレのなかでは、という意味です)。

一本道なので、特に迷うことはないと思います。そのまま進むと、海に面した広場にでます。左前方が、ちょっとした埠頭のようになっていて、進んでいくことができます。

ちなみに、この広場には、小さいながらもお土産屋さんもありました。他の街にもあるにはあったのですが、小さすぎたり、KIOSK兼用みたいなところも多くて、ようやくまともなお土産屋さんを見た気がします。と言っても、ここもかなり狭いですが。要は、漁村以上観光地未満というか、そういう感じなんです、このチンクエテッレというところは。観光地っぽいお土産屋さんが軒を連ねているというところではないということです。つまり、よくあるパターンして、また次のところで買えばいいや、という思いがちなんですが、チンクエテッレの場合は、それが難しいと思いますので、気に入ったお土産品があれば即買いでいいと思います。

ちなみに、私は、超ダッシュで、お皿と陶器製の家オブジェを購入。どうやら、このエリアは、(食べ物以外の)お土産としては、陶器モノが多い印象です。

話は戻りまして、先ほど見た、左前方の埠頭に行ってみます。そこから見える景色はこんな感じです。リオマッジョーレを少し開放的にした感じですね。ここから写真を撮ったりしている人はたくさんいますが、私が求めていた「ザ・ヴェルナッツァ」という写真の撮影ポイントではありません、ここは。この写真でいうところの、左上の山のほうからのアングルを求む、です。ですので、一旦先ほどの広場に引き返します。

先ほどの広場を見渡すと、そのうちのひとつの建物の隙間に、登っていけそうなところがあります。このとき、ちょうど手前が工事していて少しわかりにくかったのですが、このピンクの建物の中央部、縦長の隙間があることが見てとれると思います。

これは、遠目で見ると、当該建物の入り口にも見えてしまいますが、近づくと、上に昇っていく階段があります。目印は、「Monterosso」という矢印ですね。そうなんです、今から目指そうとしているのは、先ほどもご紹介した「Trails」に載っていたヴェルナッツァ・モンテロッソ間のトレッキングコースに含まれる場所なんです。ですので、ここは、ヴェルナツァですので、モンテロッソ方面の標識を目印に行くのが正解です。

だいぶ登ってきました。そして、道は、住宅街を抜けて、トレッキングコースっぽくなってきました。

どうやら、ここがトレッキングコースの入り口のようです。本来であれば、ここから先は有料ゾーンです。この小屋でお金を払うか、チンクエテッレカードを見せるのでしょう。が、今はオフシーズンなので、小屋には誰もいなくて、ゲートも開いています。これが、先ほど、オフシーズンは無料になると言っていたところの、実態ということです。

この小屋のすぐ裏でもいい写真は撮れますし、もう少し進んでもいいとは思います。この写真が、ここヴェルナッツァで求めていた「ザ・ヴェルナッツァ」の写真ですね。構図は気に入っているのですが、少し残念なのは、やや逆光気味なことです。下写真でいうと、左前方から、強烈な日差しが差し込みます。1時間しかないなかで、時間帯を大きくずらすわけにもいかないので、ヴェルナッツァはこれにてコンプリートということにしておきます。

そうこうしていると、前方からネコがやって来るではありませんか。時間がないなかでも、しばらくネコの動きを追うことにしました。

撮れました。ここでも世界ネコ歩きシリーズinVernazza。いい景色とそこに流れる穏やかな時間のなかで、ネコもゆったりと過ごしています。ここで、ゆったりとしていないのは、私くらいです。何をそんなに急いでるんだニャーと言われているみたいです。すいません、人間には、次の列車の都合ってもんがあるんです。ということで、急いで駅へ戻ります。

続いて、やって来たのは、モンテロッソというところです。駅は、それなりに立派な駅ですが(たぶん特急も停まる)、それだけです。駅のすぐ横には、海岸が広がります。

下写真は、駅併設のカフェから見た景色です。これくらいすぐ横に海があるとお伝えしたかったために、写真を撮りました。しかも海と言っても、今までの村々とは明らかに雰囲気が違います。どうやらここは、ビーチのようです。

これは、駅から出たところです。まさにビーチです。が、冬なので、閑散としています。夏場はきっと、海水浴客が多くいらっしゃるんだとは思います。ていうか、そもそも、このモンテロッソ、他の村々のコンセプトとはかなり違うようで、なぜ、チンクエテッレの一員に入っているのか、という疑問も出てきてしまいます。それくらい、明らかに、他と比べても、(良くも悪くも)他とは一線を画しています。

そういう意味では、このモンテロッソ。もしチンクエテッレの5つの村を、嵐に例えるなら、他のメンバーから少し異質に思えるところが、リーダーの大野くんといったところでしょうか。ということは、マナローラは、カッコ良くも万能型のようなイメ―ジの櫻井くん。リオマッジョーレは格好いいところでしたが、やや孤高感も感じられるため、松潤さん。ヴェルナッツァは、開放的な雰囲気が、相葉くん。そして、コルニリアは、通好みのニノ。といったところでしょうか。(すいません、あくまで個人的な感想です。ファンの方の苦情はご勘弁ください。)
どうでもいい話に脱線してしまいました、すいませんでした。。あ、そういえば、大野くんと言えば、確か芸術家肌だったはず。そう、このモンテロッソにも芸術作品があります。この海岸に巨大なネプチューン(海の神)像があるんです。下写真の前方、よく見ると・・。

腕が壊れてしまって、なんとも痛々しい巨大な像があります。この像は、昔は両腕で、巨大な貝殻を支えていたそうです。が、第二次正解大戦中の爆撃に遭い、このような姿になってしまったそうです。日本にも、戦争の記憶を残すための遺産はありますが、こんなところに来ても、戦争の爪痕を見ることになるとは思っていませんでした。これからも、ずっと平和な世の中であってほしいものです。

ということで、ここモンテロッソで、チンクエテッレの旅は終わりです。ここからは、帰りの列車に乗るために、ジェノバに向かいます。帰りは、ジェノバ発(18:09発)、チューリッヒ行きのEC326を予約済みです。ですので、ここからはジェノバへ向かいます。切符買いました。12時半くらいにモンテロッソをでて、Sestri Levante乗り換えで、ジェノバには15時少し前に着くようです。普通列車のみの利用なので、時間は少しかかりますが、料金は、8.40ユーロしかかかりません。当日買いでもそんなもんです。

Genova Brignole駅に到着しました。本当は、Genova Piazza Principe駅まで行くつもりでしたが(EC326はGenova Piazza Principe発なので)、一つ手前のGenova Brignole駅で降りたということです。その理由は、せっかくジェノバに来たので、本場のジェノベーゼのパスタを食べようと思い立ったためです。

とはいえ、この日は日曜日。しかも、15時頃という、ランチともディナーともとれないような時間帯。以前も、マテーラのときにお話したことがあると思いますが、イタリアは、本当に夕方に、食事をとるのが大変なんです。多くのレストランが、昼営業した後、一旦閉めて、夜は19時くらいから再びオープンするというパターンが多いんです。ですので、この曜日、時間帯でオープンしているところ、しかも本場のジェノベーゼを食べられるところを探すのが一苦労。ネットで調べた結果、ゼフィーノ(Zeffirino)というレストランが、本格的なジェノベーゼが食べられて、しかも、下のように、Google Mapによると、日曜でも12:00-23:00で営業しているとのこと。ここを目指して、Genova Brignole駅で降り立ったということです。

目指すゼフィーノ(Zeffirino)に行ってみました。時間はちょうど15時頃のこととなります。なかなか立派な店構えで、中には店員さん達もいて、営業してそうだったので、中に入ってみたところ、「今日はお客さんがいなくなってしまったので、キッチンをクローズしてしまったよ」とのこと。え?営業時間中なのに?そういうパターンあるの?とも思ったのですが、ここはイタリア、十分あるようです。店構えは結構ちゃんとしたところだったんですけどね、仕方ないです。オフシーズンということもあるんだと思います。ということで、今回は私は、残念ながら、ゼフィれませんでした。もし行かれようと思っている方がいらっしゃいましたら、こういうパターンもあり得ますので、空いている時間を狙って、少し時間をずらして行こうとか考えずに、早目に行って、ゼフィってみてください。

仕方ないので、トボトボと、Genova Piazza Principe駅を目指します。その途中で、ジェノバの旧市街も歩きましたので、その感想を最後にお伝えしておきたいと思います。はっきり申しまして、私はこの街はあまり得意ではないな、と感じました。今まで過ごしてきた街の雰囲気とは、だいぶ違うなという印象を持ちました。もちろん、何か被害に遭ったりはしていなくて、通りにいる人達が何か私に嫌なことをしてくるということは一切なかったのですが、それでも、雰囲気的になんとなく、です。まず、旧市街に入り込むと、道が狭くて、両サイドの建物が高くて、陽が差し込みづらくなっていて、くらーい雰囲気が漂っています。そして、お店も、日曜午後だったせいか、あまりオープンしておらず、とにかく暗い感じがしました。そして、黒人の方や中東系の方々が非常に多いです。これは、やはりここが港町で、そういったところからのヨーロッパの玄関口になっていることが由縁なんでしょう。もちろん、そういう方々が何かしてくるわけではないのですが、路地で、何をしているかよくわからない感じでたむろしていることが多いです。あれって、一体、何をしてるんでしょうか、単に暇なんですかね。そして、パターンとしては、ダウンジャケットの下にインナーとしてパーカーを着ていて、そのパーカーのフード被ってる率が非常に高いです。パーカーのフードを被る心境って、もちろん、本人がカッコいいと思っているとか、何らかの理由で顔を見られたくないとか、人それぞれなんでしょうけど、総じて、一般論としていえるのは(あくまで一般的な、という意味です)、東大とかに行くようなとても頭がいい人は、パーカーのフードはあまり被らないような気もします。ということで、あまりそれ以上は申し上げることはありませんが、ここジェノバは、パーカーのフード被り率が非常に高い街、ということがわかりました。ちなみに、私はヨーロッパの街を訪れる際には、「この街に住みたいかどうか」という視点で観察したりしているのですが、ここジェノバに関しては、住んでいる方には大変申し訳ありません、私にとっては、住みたくない街ランキングで、かなり上位には来ると思います。ひろゆき氏風に「それってあなたの感想ですよね?」と言われたら、「はいそうです」ということです。このフレーズ、日本の小学生の間で流行ってると聞いて、つい多用しちゃってます、すいません。

そして、その後、Genova Piazza Principe駅から、予定通り、チューリッヒ行きの列車に乗って、帰宅しました。あ、帰りの列車も、SBB(スイス国鉄)の車両でした。なんなんでしょう、このSBB車両に乗ったときのホーム感は。めちゃくちゃ安心します。チューリッヒに着いたときは、23:30くらいでしたね。今回の土日のショートトリップは、結局、土日をフルに使ってのものとなりました。今回もご清聴ありがとうございました。
それでは、また。